タクシーと幽霊と私

e0383190_19343316.jpg
娘におねだりされて、
またサイゼリヤにきています。

そういや、
『運転手さん!、前の車を追ってください!!』と言われないまま柏タク歴も五年を突破しました。

お忍び芸能人のお供をする、というのも夢のひとつではありますが、
そちらは「都会へ勉強しにいってばったり芸能人を見かける」という夢と足して2で割った感じでどうでしょう。

そういや、ハライチの坊主頭の誰でしたっけ?を地下鉄のホームでお見かけしました。
夢、かなってますね。

もう一つ、タクシーに乗っていたらやってみたい経験のひとつとしてあげられるのが、幽霊を乗せるというやつではないでしょうか。

今日はアタシが以前、上越でタクシーに乗っていたときに体験した、不思議な話をひとつ。

その日は土曜日。
振替出勤で朝一番、労災病院で初老の女性をお供しました。 

聞くと、昨晩救急車で搬送されて、一晩処置室で泊まって帰るところだとか。
行き先も大島村。
一万円コースの美味しい仕事です。
具合悪くなりそうでしたら止まるので声かけてください、と伝えると、その女性は朗らかに頷いてくださいました。

大島村は国道253号線をずんずん奥に向かって行ったところにあります。
たわいのない話をして笑いながら市街地を抜けていくと、左肩のあたりにずしりと何かが乗っていることに気がつきました。

ぼーっと前を向いてるおじいさんの頭です。勿論生きていないひと。

仕事柄、こーゆーのもあんまり珍しいことではないので、
バックミラーでお客さまの様子をとりあえず確認し、気づいていらっしゃらないようなので、
何事もなかったかのように車の運転を続けていくと、カーブの手前で右足が重くなりました。

見ると膝の上にお婆さんの顔が乗っています。
運転しづらいなぁ…、弱ったなぁと思いながらバックミラーを見ると、お客様がニヤニヤ笑っていらっしゃいます。

「お客様、もしかして連れてこられました?」
とお声をかけると、
「ごめんなさい、バレちゃった?」
と、笑顔で返事されました。

なんでも、連れて来やすい性分で、昨日は自分の他に運ばれて来た方が、カーテン一枚隔てた向こうでふたり亡くなられたのだとか。

あんまり連れて来ちゃうから都会で暮らせなくて、定年後旦那様と大島村に古民家を購入し、その一角を霊能者におまじないをかけてもらって、その部屋に入れば霊が落ちる、という仕組みを作って貰ってあるとか。

「この二人は私についてくるから大丈夫だと思うけど、一緒に入ってく?」 
と、笑顔で誘っていただきましたが、仕事中なのでと遠慮して戻って来ました。

今思えば、
慢性の病気をお持ちで、いつでも死と隣り合わせで生きているてーと、もしかしたら波長が合ってそーゆー体質になることも在るのかも知れないなぁとは思うのですが。

ご遺体の持つこちらの気を吸い取ってしまうようなあの感じと、いつでも一緒に過ごすことを選んだお客様の笑顔と、その後ろにぼっかりとあいた暗い闇を、ふと思い出すときがあります。

体験しとけば良かったなぁ。
十年経ったいまでも、部屋に入らずに帰ったことをもったいないと思っています。

[PR]
by satoko4000 | 2018-02-02 20:02 | 日常 | Comments(0)

自分探し終わらせ隊! ガテン系カウンセリング。


by satoko4000